ビーガンFAQ:ビーガン食と健康 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ ビーガンFAQ:ビーガン食と健康 By Kei Singleton Last updated: 29 March. 2021 予告の通り,2024年9月4日をもってウェブ版は廃止し,pdf版とページを統合しました。 リダイレクトしない場合はコチラをクリックしてください。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
現代ブッディズム:拒絶主義とエゴの消去 現代ブッディズム:拒絶主義とエゴの消去 Kei Singleton First published: 7. Apr. 2019; Last updated: 7. Apr. 2019 このかりそめの身 1 にひとしい苦しみは存在しない。 形成せられる存在(=わが身)は最もひどい苦しみである。 ―ゴータマ・ブッダ(ダンマパダ 202-203詩より) 2 はじめに このトピックは詳細まで議論しようとすれば、際限なく書き加えるべきことが増えてしまい、決して一ブログ記事で語れるようなものではない。 したがってここでは、節度のある分量内で、特に重要な点を概観することを目的とする。そのため、ブログ記事にふさわしい分量に調節するため、この記事を書くにあたって多くの部分を削った。より掘り下げた議論は、今後別の形で行っていくつもりである。 目次 1 導入:拒絶主義とは 2 ブッダの思想 2.1 ブッダのスタンス 2.2 一切皆苦 2.2.1 トレッドミルを走る遺伝子の乗り物 2.2.2 悟りと存在バイアス 2.3 諸行無常 2.4 エゴを消し去る方法 3 エゴの現代理解 3.1 「エゴ」というミーム 3.2 瞑想研究 3.2.1 エゴの神経基底 3.2.2 条件付けによる学習 4 八正道が瞑想道ではない理由 4.1 誤った瞑想理解 4.2 「自己」抑制 5 エゴ理解の重要性 5.1 新たな種類のエゴと新たな種のアンチナタリズム 5.2 エゴイズムとエゴの死 6 おわりに 1 導入 この記事では、具体的な拒絶主義思想体系の一つとして、ゴータマ・ブッダの思想――宗教的な意味合いを持つ仏教と区別し、 ブッディズム と呼ぶことにする――を取り上げる。 拒絶主義は、2014 年、社会学者ケン・コーツの著書『Anti-Natalism:Rejectionist Philosophy from Buddhism to Benatar』(Coates 2014) で導入された用語であり、私たち自身の存在に対して拒絶的な見方をする思想のことである。拒絶主義について彼はこう説明する。 [拒絶主義は] 生には、様々な形で、本質的かつ深い欠陥があることを... 続きを読む
ビーガンFAQ - よくある質問と返答集 ライブラリ >Vegan FAQ ―Frequently Asked Questions― (よくある質問) by Kei Singleton First published: 10. Oct. 2017; Last updated: 4. Sep. 2024 ■お知らせ 2024年9月4日:予告の通り,2024年9月4日をもってウェブ版は廃止し,pdf版とページを統合した。 >> Download Ver 3.1 (2024年9月4日公開)<< 目次 第1章 導入 1.1 本書の内容について 第2章 ビーガニズムとは何であり,何でないのか 2.1 Q. ビーガニズムって何? 2.2 Q. ビーガニズムを突き詰めたら,人類は滅ぶしかないのでは? 2.3 Q. ビーガニズムは宗教じゃないの? 2.4 Q. ベジタリアニズム(菜食主義)とはどう違うの? 2.5 Q. 動物愛護とは違うの? 2.6 Q. ゆるビーガンとはなに? 2.7 サマリーと参考文献 第3章 プランツゾウ 3.1 Q. 植物にも命があるからビーガンは矛盾しているのでは? 3.2 Q. 命はすべて平等であるから,どの生物も道徳的価値は同じなのでは? 3.3 Q. 動物が本当に苦しむかわからないのでは? 3.4 Q. 植物も意識的知覚を持つのでは? 3.5 Q. 苦痛なく殺せばよいということ? 3.6 Mallat et al.(2021)の要約 3.7 サマリーと参考文献 第4章 ライオンゾウ 4.1 Q... 続きを読む
意識に関するケンブリッジ宣言 これは、2012年に著名な科学者たちによって得られた意識に関する見解の合意に基づく宣言である。 原文は以下のURLから閲覧できる: http://fcmconference.org/img/CambridgeDeclarationOnConsciousness.pdf 意識に関するケンブリッジ宣言 2012年7月7日の今日、ケンブリッジ大学では、 著名な 認知神経科学者、神経薬理学者、神経生理学者、神経解剖学者および計算論的神経科学者による国際的グループが集い、ヒトおよびヒトでない動物における意識的経験および関連する行動の神経生物学的基盤を再評価した。 このトピックに関する比較研究は、ヒト以外の動物および、しばしばヒトにおいても、内的状態について明確かつ容易に伝達することができないということが自然と妨げになるが、次のような観察は明白に述べることができる。 意識研究の分野は急速に発展している。 ヒトおよびヒトでない動物研究のための新たな技術および戦略が豊富に開発されている。 その結果、より多くのデータが容易に利用できるようになり、この分野においてこれまで保持されていた先入観の定期的な再評価が必要となっている。 ヒトでない動物の研究は、相似な脳回路が意識的な経験と相関し、実際にそれらの経験に必要かどうかを評価するために、知覚を選択的に促進したり遮断することが可能であることを示した。 さらにヒトでは、意識の相関を調べるための新たな非侵襲的技術が容易に利用可能である。 感情の神経基質は皮質構造に限定されるものではないと見られる。実際、ヒトが感情状態の際に興奮する皮質下の神経ネットワークは、動物の感情的行動を生成するためにも非常に重要である。同脳領域の人工的な刺激は、ヒトおよびヒトでない動物の双方において、対応する行動および感情状態を生成する。脳内の、ヒトでない動物が本能的な感情的行動を引き起こす場所ではどこでも、それに続く行動の多くは、報酬や罰となる内的状態を含む、経験される感情状態と一致している。ヒトにおけるこれらの系の深い脳刺激でも、同様の感情状態を引き起こすことができる。情動に関連する系は、神経相似性に富んでいる皮質下領域に集中している。新皮質のない若いヒトおよびヒトでない動物は、これらの脳-心機能(brain-mind f... 続きを読む
ベネターのアンチナタリズムとプロモータリズム~基本的非対称性は自殺を示唆するのか ベネターのアンチナタリズムとプロモータリズム ~基本的非対称性は自殺を示唆するのか~ デイヴィッド・ベネター(David Benatar)の 非対称性 に基づくアンチナタリズムへの批判的指摘として頻繁に行われるのは、ベネターの非対称性はアンチナタリズムだけでなく、 プロモータリズム(pro-mortalism) をも導くというものだ。 サム・ハリス(Sam Harris)もベネターと 議論 できる貴重な時間の多くをこの点に割くことで無駄にした。 だがこの主張は誤りである。 プロモータリズムとは、存在を続けるより自殺をする方が好ましいと考える立場を指す。ベネターの基本的非対称性がそのような立場に導くという推論はこうである: (1)存在はやめれば苦は不在になるため良い(good) (2) 存在をやめれば、快を欠如するものがいないため、悪くない(not bad) (3)よって、ベネターの基本的非対称性にあてはめれば、存在を続けるよりは、存在をやめる方が好ましい。 (2)の前提となっている、死んだ後は快を奪われるものが存在しないのだから、死そのものは誰からも何も奪わない、という見方は エピクロス主義的な見方 と呼ばれる。 だが、多くのものはこの見方を採用せず、何らかの意味で有感な存在者にとって死は何かを奪うものだと考えているだろう(つまり、存在をやめることで快が奪われることはbadであるという判断だ)。 そして、 ベネターの非対称性がエピクロス主義を示唆するということもない。 ベネターの非対称性がエピクロス主義を導くという認識は、そもそも彼の非対称性の主張を誤解していることから生じる。 この推論の誤りは、ベネターが基本的非対称性で功利主義を前提に据え、それを(生まれてない場合と生まれた場合の比較以外での)あらゆる場面で適用される価値判断基準と主張していると勝手に誤解していることから生じる。 べネターが非対称性の議論で行っているのは、彼自身明示的に注意しているように、快が+で苦が-で…と計算をして生の価値判断をしろ、ということではないし、快が善で苦が悪という価値基準を一般的なものとして採用しろ、ということでも決してない。これらは「始める価値のある生」と「続ける価値のある生」を区別して議論していることなどからも明らかな話だろう... 続きを読む
アンチナタリズムFAQ - よくある質問と返答 アンチナタリズムFAQ - よくある質問と返答 ■お知らせ 2025年11月22日:2025年11月22日をもってウェブ版は廃止し,pdf版とページを統合した。 >> Download Ver 1.0 (2025年11月22日公開)<< 続きを読む