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アボリショニスト・プロジェクト by デイヴィッド・ピアース

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原文
https://www.abolitionist.com/

THE ABOLITIONIST PROJECT


INTRODUCTION

これは、苦しみと、それをどう取り除くかについての話である。
アボリショニスト(根絶論者)プロジェクトは、どのようにバイオテクノロジーが生物世界から苦しみを根絶するかを概説している。
我々の子孫は、今日のピークの経験よりも、さらに何オーダーも豊かな遺伝的にプログラムされたウェルビーイングの状態を享受しているだろう。
第一に、何らかの不愉快な経験―心理的痛みだけでなく身体的痛みも―の生物学的基質を根絶することが技術的に実現可能である理由を概説する。
第二に、あるものが倫理的功利主義者であるか否かにかかわらず、アボリショニスト・プロジェクトが最優先されるべき道徳的切迫性を持つことについて議論する。
第三に、バイオテクノロジーの革命は、望まれるほど早くは起こらないにしても、なぜ実際に起こると言えるのかを議論する。

1: なぜそれが技術的に可能なのか

残念ながら、社会経済改革、指数関数的な経済成長、または通常の意味での技術進歩、あるいは世界の病を解決するための伝統的な処方では、少なくともそれ自体では、苦しみを根絶することはできない。外部環境を改善することはすばらしいことであり、重要ではあるが、このような改善では、ヘドニックトレッドミルを、遺伝的に制約された天井を超えるように再調整することはできない。双子の研究では、生涯を通じて、その周りをゆらぐことになる、[部分的に]遺伝性のウェルビーイングのセットポイントがあることが確証されている。このセットポイントは各個人によって異なる。[不制御なストレスを長期的にかけることで、個人のヘドニックセットポイントを下げることは可能である。しかしこの再設定さえも、聞こえるほど簡単ではない。自殺率は通常戦時下に下降する。そして研究[1]は、四肢性麻痺を誘発する事故に会った6ヵ月後には、そのカタストロフィックな事象の前と比べ、より不幸でもなく、より不幸でなくもないことを示唆している]。残念ながら、右のユートピアでも左のユートピアでも、自由市場でも社会主義でも、宗教的でも世俗的でも、未来的なハイテクでも自給自足でも、理想的な社会を実現しても、この生物学的な天井を越えることは出来ない。永遠の若さ、無限の物質的豊かさ、形…